先日、なんとなく携帯電話の型番をリストアップしていたらソフトバンクの型番に感動したのでみなさんにもその感動をお裾分けします。
携帯電話の型番とは
本題に入るまえにここで指す携帯電話の型番とはなにか整理しておきます。携帯電話の型番は同じメーカー・同じ製品でも販路によって異なる場合があります。たとえば大手キャリア三社から販売された SHARP AQUOS zero2 にはドコモでは SH-01M、au では SHV47、ソフトバンクでは 906SH という型番が振られています。
各社 5G のスタートを契機にこの型番を振り直していてめんどくさ~というのが最近の型番トピックです。
ソフトバンク地層の出現
ここからが本題です。一覧を見てもらった方が早いので一覧を見てください。これはソフトバンクで販売された SHARP の携帯電話から 900 番台を抽出し型番でソートしたものです。
メーカー | ペットネーム | 型番 |
---|---|---|
SHARP | AQUOS Sense3 plus | 901SH |
SHARP | Vodafone 902SH | 902SH |
SHARP | Vodafone 903SH | 903SH |
SHARP | Vodafone 904SH | 904SH |
SHARP | Vodafone 905SH | 905SH |
SHARP | AQUOS zero2 | 906SH |
SHARP | AQUOS Sense3 basic | 907SH |
SHARP | AQUOS R5G | 908SH |
SHARP | なし | なし |
SHARP | SoftBank 910SH | 910SH |
SHARP | SoftBank 911SH | 911SH |
SHARP | SoftBank 912SH | 912SH |
SHARP | FULLFACE | 913SH |
SHARP | なし | なし |
SHARP | なし | なし |
SHARP | なし | なし |
SHARP | なし | なし |
SHARP | なし | なし |
SHARP | なし | なし |
SHARP | SoftBank 920SH | 920SH |
SHARP | FULLFACE2 | 921SH |
SHARP | インターネットマシン | 922SH |
SHARP | SoftBank 923SH | 923SH |
SHARP | なし | なし |
SHARP | なし | なし |
SHARP | なし | なし |
SHARP | なし | なし |
SHARP | なし | なし |
SHARP | なし | なし |
SHARP | SoftBank 930SH | 930SH |
SHARP | FULLTOUCH | 931SH |
SHARP | SoftBank 923SH | 932SH |
SHARP | AQUOS SHOT | 933SH |
SHARP | mirumo | 934SH |
SHARP | THE PREMIUM WATERPROOF | 935SH |
SHARP | SOLAR HYBRID | 936SH |
SHARP | なし | なし |
SHARP | なし | なし |
SHARP | なし | なし |
SHARP | AQUOS SHOT | 940SH |
SHARP | SoftBank 941SH | 941SH |
SHARP | THE PREMIUM5 | 942SH |
SHARP | SoftBank 943SH | 943SH |
SHARP | mirumo2 | 944SH |
SHARP | AQUOS SHOT | 945SH |
賢明なみなさんはもうお気づきでしょう。そうです、ボーダフォン時代のガラケーから最新の 5G スマートフォンまでがひとつの型番空間(?)に同居しているのです(他番号台や他メーカーも同様です)。すごい!!!!どうして教えてくれなかったんですか!??!!?
世代ごとに十の桁を繰り上げながら消費していった型番の歯抜けを令和の未来人が使うとは当時の人間も思っていなかったでしょうね。裏山で遊んでいたら偶然新しい地層を発見してしまったような謎のロマンがあります。人類が太古の昔から型番で携帯電話を管理していた貴重な資料として国立博物館に収蔵するべきだと思います。
せっかくなのでリストも詳しく見てみましょう。
この一覧でもっとも古い Vodafone 902SH は 2004 年に発売されたガラケーで、画面は 240*320 ドットの 2.4 インチ、カメラは 2 メガピクセル、サウンドは最大 64 和音(着うたロングバージョン対応)の当時としては全部盛りの機種だったようです。
910SH から地層はソフトバンク時代になり、945SH まで行ったところでポインタは振り出しに戻り、これまで飛ばしてきた型番を使い始めます。
もっとも新しい機種は 2020 年発売の AQUOS R5G 908SH です。最新の 5G スマートフォンで、画面は 3,168*1,440ドットの 6.5 インチ、カメラはなんか 4 つも付いています。和音ってなに?
なお、最近のソフトバンクは表立って型番を発表していないのでソースをあたるには技適 DB を見る必要があります。
突然の死
という感動を得たのが4月15日だったのですが、いやー、思わずソフトバンクの 9xxSH を全部調べてしまったがひとつの名前空間に 3G 黎明期の端末から 5G 初号機まで入ってるのは圧巻だな https://t.co/tQpWf5u5xT
— 童顔巨乳で温和怜悧なピンク髪の美少女 (@sunoho) 2020年4月15日
本日、10月9日に発売された AQUOS zero5G basic の型番が A002SH となっており、
よく調べると先月発売されたシンプルスマホ 5 の型番が A001SH となっており、
どうやら 15 年以上続いた型番空間はあっけなく捨てられてしまったようです。ええ……。
SHARP だけ見るとものすごい中途半端なタイミングで型番ルールを変更したように見えますが、他メーカーを調べてみると今年 4 月以降に発売された機種はすべて新ルールの型番となっているため、ドコモや KDDI と同様、ソフトバンクも 5G 元年度より一新ということのようです。
泣きゲーかよ。