映画『ソーシャル・ネットワーク』を観てきた

先週封切となり、界隈でちょっとした話題になっている映画「ソーシャル・ネットワーク」をレイトショーで観てきました。やはりこういう映画は静かに観たいよね。

さて、インターネットをテーマにした映画といえば「ユー・ガット・メール」が有名ですが、あれを期待して観に行くと 100% 裏切られます。この映画はあくまでノンフィクションにもとづいたフィクションです。また題材が題材なので、関連知識はそれなりにあった方がいいです。少なくとも Facebook くらいは使っておいた方が楽しめると思いますし、できれば ApachePerl がなんなのかくらいはわかっていると良さそうです。

映画の内容は「Facebook はいかにして誕生したか」です。ハーバード大学に通うコンピュータオタクかつ秀才のマーク・ザッカーバーグがふとしたきっかけから「ザ・フェイスブック」を作り、様々なひとに翻弄されながらも「Facebook」を世界的 SNS にまで成長させる軌跡を描いたドラマです。

シーンは現在と過去を交互に描きながら進んでいきます。大学時代の友人エドゥアルド・サベリンと 2 人で共同設立したザ・フェイスブックは順調だった。ある書面が届くまでは。ある人物に出会うまでは。ある訴訟を起こされるまでは。

いかにもプログラマーという感じで人付き合いもうまくないマークが、決意と覚悟と情熱をもって 1 つのウェブサービスを我が子のように育てていく様は悲壮に満ちており、かつドラマッチックです。日本でプログラマーは何故か底辺職業に位置づけられていますが、本来のプログラマーとはこうあるべきだと、IT に関わる仕事をしたことのある方なら思うことでしょう。僕たちがこの映画から汲み取れる最大のメッセージは実はそこなのかもしれません。I'm CEO, Bitch.