毎年恒例のこの企画、まずはオープニング編です。
例によって選出基準は「直感で好きなやつ」というだけで、理由も様々です。順位付けも特にありません。ゆるい感じでよろしくお願いします。
このオープニングが好き
アブソリュート・デュオ / Absolute Soul
アニメを評するときに制作者の名前を出すのはあまり好きではないのだけど、どう見たって一目瞭然な江畑諒真氏のディレクションによるオープニング。キャラクターの体重を感じさせる重心移動や、過剰気味な髪の揺り戻しなど、アニメーションならではのダイナミックな動きは見ていて気持ちがいいです。
冴えない彼女の育てかた / 君色シグナル
ラストまで徹底して女の子の表情を見せないカメラワークと、息遣いを感じさせる微かな動きに底知れぬフェティシズムを感じるオープニング。「いつだって いつだって」「何回も 何回も」と同じフレーズがリフレインされる歌詞もリズミカルで覚えやすいです。
俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件 / イチズレシピ
圧倒的に意味不明な要素が並べられただけのオープニングになぜかハマってしまいました。ヒロインたちが宇宙空間でまったく統率されていない謎の動きをする出だしからしてもうカオスです。なぜ全裸で焼き鳥を食べるのか、なぜサザエさんのパロなのか、なぜそこまで執拗に筋肉を入れるのかなど、考えるのを諦めると一転して非常に楽しくなるオープニングです。
山田くんと7人の魔女 / くちづけDiamond
魔女の帽子がモチーフとして登場するだけで、あくまでラブコメとしての「山田くんと7人の魔女」を描いたオープニング。フィルムカメラで撮影したような映像のザラザラ感と周辺減光は歌詞からインスパイアされたものだろうけど、そのぶん曲と映像がよくマッチしています。
新妹魔王の契約者 / Blade of Hope
エロアニメのオープニングとは思えない真面目でカッコいいオープニング。映像は黒ベタ多め、色数少なめの配色のなかで瞳の輝きだけがとても力強くカッコよく、曲もギターによるメロディがとても印象的でカッコいい。2015 年最カッコいいオープニング部門の優勝は間違いなくこれ。
アイドルマスターシンデレラガールズ / Star!!
矢印などの前作アイドルマスター(無印)を彷彿とさせる演出、歌詞とシンクロするカット、シンデレラを意識させる時計のモチーフなど、無難だけれども丁寧に作られたオープニング。ダンスシーンでアップになったときの島村卯月の美少女っぷりが凄まじい。
ランス・アンド・マスクス / Light for Knight
箱庭のような背景と泣き叫ぶ真緒の姿は、まるで彼女の心象風景を写しているかのようで、繊細さと弱々しさを感じます。それにしたって本編がほとんど虚無みたいな内容なのに、このようなオープニングを作ってしまうのはもうほとんど詐欺みたいなものだと思うのだけど、そこのところどうなんでしょうかポニーキャニオン。
グリザイアの楽園 / 刹那の果実
暫定版の伝統的エロゲ MAD みたいなのもカッコよかったけど、やはりこちらの正式版が素晴らしい。視聴者の視点を誘導するような演出が多用されていて、思わずのめり込んで見てしまいます。
放課後のプレアデス / Stella-rium
すごくキラキラしていて、魔法少女アニメらしく変身バンクがあって、ちょっとしたバトルと板野サーカスみたいな軌跡もあって、それから青空がすごく綺麗な、これから始まる本編にワクワクする正統派魔法少女アニメのオープニング。楽曲提供の samfree 氏が亡くなったのが本当に惜しい。
対魔導学園35試験小隊 / Embrace Blade
クレジットをデザインの主な要素として大胆に配置した構成がとてもオシャレなオープニング。基本的に白い画面と黒いフォントで構成されているが、サビの一番盛り上がるところだけこれが反転し動きもおとなしくなるギャップが良い。エンディングも同じような作りになっていて統一感がある。
おわりに
今年は期ごとに好きなオープニング、エンディングを書き出していて、年末はこのなかから選ぶだけでいいから楽だぞ〜と思っていたらそんなことはなく、結局ほとんどのアニメを見返してしまいました。
ひとつ、アニメが好きすぎて正常な判断ができなかったのが DOG DAYS'' のオープニングは殿堂入りということで選外にしてあります。そのうち考察とか書けたらいいですね。
オープニングはこんな感じで。次はエンディング編です。