あまりにもGoogleフォトのストレージ消費速度が早いのでPixel 3を踏み台にあらゆる写真を無料でぶち込む体制をつくった

Googleフォトが有料化されて早二年が経ちますが、ストレージの消費速度に危機感を覚えたため、手元で腐らせているPixel 3 XLを活用し、あらゆる写真を無料でGoogleフォトにぶち込む体制を構築しました。これはそのメモです。

PixelのGoogleフォト無料特典を活用

僕が持っているPixel 3 XLには、画像を少し劣化させるとGoogleフォトのストレージを消費することなく保存できる特典が付いています。かつては無劣化のオリジナル画質もストレージを消費することなく保存できましたが、その特典はすでに終了しています。

support.google.com

初代Pixelなら無劣化のオリジナル画質で保存できるため、どうせなら初代Pixelを調達して体制を整えたい気持ちはあります。

が、この特典のせいで初代Pixelの中古価格がまあまあ高騰していることと、この特典がいつまで継続されるかわからんことと、根本的な問題として初代Pixelには技適マークがないことが懸念としてあり、あるので、今回はPixel 3 XLを活用します。

環境構築

以下の図のような体制をつくります。

iPhoneiPad、パソコンにある画像をPixel 3 XLに集約してアップロードすることでGoogleフォトのストレージを消費することなく保存しようという作戦です。

Resilio Sync

各端末間のデータのやりとりにはResilio Syncを使います。Resilio SyncはP2Pでデータを同期するアプリケーションなんですが、オンラインストレージにアップロードするのとは比にならない速度で同期してくれるのでめちゃくちゃ便利です。

Resilio Syncは以下からそれぞれのプラットフォームにインストールできます。

パソコン

www.resilio.com

Android

play.google.com

iOS

Resilio Sync

Resilio Sync

  • Resilio Inc.
  • 仕事効率化
  • 無料
apps.apple.com

先ほどの図のような体制をつくるためには送信側(ここではパソコン)で同期対象とするフォルダを設定し、

発行されたキーまたQRコードを受信側(ここではPixel 3 XL)で読み取り、アクセス権を与えればOKです。

一点、Pixel 3 XL側で「選択型同期」をオフにしないと同期されたデータが自動でダウンロードされないので注意してください。

Googleフォト

Googleフォトの設定も確認しておきます。

まず、アップロードの設定がストレージを消費しない設定になっていることを確認します。ここをポカると全部意味ないです。

次に、アップロード対象フォルダにResilio Syncで同期しているフォルダを追加します。僕の場合、iPhone/iPadと同期したカメラロールフォルダは101APPLEのような名前になっていました。ここはひとによって違うと思います。

次に、Googleフォトアプリがバックグラウンドでタスクキルされないようバッテリーの最適化をオフにしておきます。

最後に、iPhone/iPad側のGoogleフォトへのアップロードは止めておきます。これを忘れると二重にアップロードされて意味がないので。

実際の運用

バッテリー

Pixel 3 XLは充電ケーブルをつないで放置しておきます。なんだかわからないけどResilio Syncはめちゃくちゃバッテリーを消費するので充電なしで運用するのは現実的ではないです。

バッテリーが劣化しちゃう!と思いますが、Pixel 3以降には過充電が続くと自動的に80%で充電を止める機能があるので大丈夫です。たぶん。

support.google.com

同期とアップロード

iPhone/iPadからデータを同期する際はその都度Resilio Syncを立ち上げる必要がありますが、この手間はiPhone/iPadから直接Googleフォトにアップロードするときと同じ手間なので許しましょう。アプリを常駐できないiOSが悪い。

Pixel 3 XLに同期されたデータはすぐさまGoogleフォトに検知されアップロードされます。ほとんどタイムラグはないです。

Resilio Syncを経由してGoogleフォトにアップロードされた写真のExif情報には本来のデータがきちんと残され、アップロード元だけがAndroidになっています。完璧ですね。

同期やアップロードがうまくいかないとき

ごくたまーに同期やアップロードがうまくいかないときがあります。

同期がうまくいかないときは、受信側のResilio Syncが落ちていることが多いです。月に2~3回くらいの頻度で落ちます。謎。

Resilio Syncは生きているのにアップロードだけがうまくいかないときは新しいフォルダがつくられている可能性があります。iPhone/iPadのカメラロールは写真の枚数が一定数に達すると内部的に新しいフォルダをつくるのですが、新しいフォルダは個別にGoogle Photoでアップロード対象に指定してやらないと永遠にアップロードされません。

感想

やったことはResilio Syncで各端末を同期しただけですが、やってみるとものすごい便利で、もっと早くやればよかったと思いました。正直な話、今、めちゃくちゃ初代Pixelがほしくなっています……。

あと、Googleフォトとは関係なくおえかきのデータもResilio Syncで同期するようにしたのですが、これもハチャメチャに便利で、いちいちクラウドストレージを使ってデータをやりとりしていた昨日までの僕が猿にしか思えなくなりました。

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