大和ミュージアムと艦これ

影響されやすいタイプのオタクなので横須賀鎮守府に続いて鎮守府に行ってきました。広島県です。東京から電車で行ったらバカみたいに遠かったです。

大和ミュージアム

呉駅を出てすぐのところに大和ミュージアムはあります。広島駅からは電車で 30 分ほどですけど、ここで同人誌即売会をやるのは狂ってるとしか思えないですね…。

屋外展示

建物の前にはさっそく大和の部材が…と思いきや、これは陸奥のものだそうで。陸奥は横須賀で建造されましたが、主要な部材は呉海軍工廠で造り、それを横須賀海軍工廠で取り付けたようです。写真だとサイズ感が伝わり難いですが、どれもめちゃくちゃでかいです。

屋内展示

館内には 1/10 スケールの戦艦大和がドーンと鎮座していて、手の届く距離まで近づくことができるので細部もよく見えます。艦載機や乗組員も細かく作られています。

特別企画展「巨大戦艦大和展」

歴史、科学技術、ものづくり、平和の 4 つの視点から大和を見る特別展が開催されていました。特別展ということにあとから気づいたほど、大和を知る導入としてとてもよい展示でした。

設計図や実際の引き揚げ品、乗組員の証言VTRなど貴重な資料がたくさんありました。また、大和だけでなく長門や金剛、赤城や鳳翔、さらにはドレッドノートに関する資料もありなかなか興奮する内容です。

特別展は来年の 1 月で終了とのことなので、良いタイミングで行けました。即売会のついでにもう一泊してでも見る価値はあると思います。

常設展示

金剛に搭載されていたヤーロー式ボイラーの再現。こんなものが 36 基も搭載されていたのですね。

常設展示は年表に沿うように配置されており、大和というよりは世界大戦に関する総合的な展示という感じでした。人間魚雷に関する展示は見ていてちょっとつらい気持ちになります。

その他、艦これ的な視点では冷たくて素敵な九十三式酸素魚雷とか、おっぱいキャップになってる九一式徹甲弾とか、イムヤだけ数字が三桁とか、弩級艦の語源とか、室蘭鎮守府とか、モチーフになったものがわかってスッキリしました。それを書けよと言われそうだけど、そこは各自で調べた方がおもしろいと思うので各自で調べてください。

旧呉鎮守府&入船山記念館

呉駅からバスで数分のところに、旧呉鎮守府司令長官官舎や旧呉海軍工廠塔時計、旧東郷家住宅離れなどをまとめて展示している入船山記念館があります。司令長官官舎では金唐紙の現物や、戦艦「出雲」の艦上食(のレプリカ)が見られます。結構いいもの食べてたんですね。

旧呉鎮守府は日曜日しか開放していないらしく入れませんでした…。

アレイからすこじま

入船山記念館から更にバスで数分のところにある旧呉海軍工廠の周辺は「アレイからすこじま」という公園になっていて自由に散策できます。公園とはいえ現役の海上自衛隊の潜水艦や護衛艦が錨を下ろしていて、横須賀のヴェルニー公園のような雰囲気です。だいぶ規模は小さいですけど。

まるでモニュメントのように設置された旧魚雷揚げ下しクレーンがここが工廠だったことを偲ばせます。

軍事とともにあった広島

ついでなので原爆ドーム広島城も行きましたけど、近代の広島はずっと軍事とともにあったということを改めて認識させられました。こんなものを題材にするからには、少なくとも角川ゲームスは真摯でなければいけないなあと感じます。

一提督としては、大和が建造できるようになったら資材を溶かす覚悟ができました。