6畳の部屋に10畳用のLEDシーリングライトを設置した話と、LEDシーリングライトの選び方について

10年使ったLEDシーリングライトが突然壊れてうんともすんとも言わなくなってしまいました。「LEDは10年もつ」とよく言われますが、本当に10年で壊れるんですね……。

声優と同じ照明を買った!

Panasonic LHR1814

というわけで新しいLEDシーリングライトを買いました。パナソニックのLHR1814という機種です。10畳用です。

声優の青山吉能さんが買ったのと同じやつ(青山さんのは8畳用)です、ふふ。

工務店向けモデルという選択肢

僕(と青山吉能さん)が買ったLEDシーリングライト工務店向けのモデルのようで、普通の家電量販店では買えません。ヨドバシで取り寄せようとしたら販路がちがうので無理と断られました。謎の住設ショップみたいなところから買うほかないんですけど、型番で検索すると怪しい偽サイトっぽいのがちらほら出てくるので注意してください。

これとほとんど同じスペックのものが家電量販店向けのモデルにも存在するのですが、なにがちがうのかというとおおむね明るさアップモードの有無だけです。8畳用で比較するとこんな感じ。

LHR1884
(工務店向け)
HH-CK0823CA
(家電量販店向け)
適用畳数 8畳 8畳
定格光束 4299lm 4299lm
色温度 2700K~6500K 2700K~6500K
演色性 Ra83 Ra83
タイマー
明るさアップモード
消費電力 34W 32W
価格 7500円くらい 13000円くらい

明るさアップモードとはフルパワー全灯よりもさらに1.2倍の明るさにできる機能のことで、界王拳1.2倍みたいなもんです。たぶん。

jpn.faq.panasonic.com

界王拳1.2倍が必要ない場合は工務店向けのモデルを選択したほうがコスパが良いと思います。僕(と青山吉能さん)はそうしました。

明るいことはいいことだ

6畳の部屋に10畳用をぶち込んだ結果

僕の部屋は6畳1間の鳥カゴなのですが、今まで使っていたLEDシーリングライトが8畳用/3600ルーメンのものでちょっと暗いな~と思っていたので、ワンランクアップして10畳用/4899ルーメンのものを買ってみました。

1000ルーメン以上もアップするのでアホみたいに明るくなるだろうと期待して、「6畳の部屋に10畳用のLEDシーリングライトを設置したら明るすぎたンゴwww」というツイートまで下書きしてたんですけど、いざ設置してみるとそこまでめちゃくちゃ明るいって感じでもなくてやや拍子抜け。下書きは消しました。

簡易アプリで明るさを測ってみたところ、新しいやつは608ルクスあり、一方、同じアプリで壊れたLEDシーリングライトの明るさも過去に測っていて、そのときのスクショでは508ルクスなので、一応明るくはなってはいるっぽいです。

あと、窓につく虫も増えたような気がするので、たぶん明るくなってます。

ちなみにこのアプリで曇天の屋外(昼)を測ると10200ルクス、晴天の屋外(昼)を測ると53300ルクスと表示されるので、相対的に参考にする程度ならまあまあ良いんではないかと思います。

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LEDシーリングライトの選び方

LEDシーリングライトを買うにあたっていろいろ調べたので、得られた知見を書き記しておきます。

適用畳数はあてにならない

LEDシーリングライトには「n畳用」という適用畳数が表記がされていますが、これはまったくあてになりません。

LEDシーリングライトの適用畳数には表示基準が定められているのですが、これがレンジで定められているため、たとえば同じ8畳用の製品でも3300ルーメンの製品もあれば4299ルーメンの製品もあるのです。

https://www.jlma.or.jp/led-navi/contents/cont22_LEDCeiling.htmより

このため、同じ8畳用の製品を買っても、ひとによって明るいとか暗いとかいうバラバラな感想になるのだと思います。LEDシーリングライトを買うときは適用畳数ではなく定格光束で判断をするべきです。

以下に僕が調べた定格光束、演色性、光色範囲の一覧を載せておきます。すべて8畳のモデルを対象にしていますが、おおむねメーカーごとにそのような傾向があると思ってもらって結構です。

メーカー 型番 定格光束 演色性 光色範囲
タキズミ GB86043 3600lm Ra85 3000K~6700K
アイリスオーヤマ CL8DL-5.0 4000lm Ra80 2800K~5000K
SwitchBot W2612240 4000lm Ra90 2700K~6500K
HotaluX HLDC08208 4299lm Ra85 2700K~6500K
パナソニック(工務店向け) LHR1884 4299lm Ra83 2700K~6500K
パナソニック(上位機種) HH-CG0837A 4299lm Ra93 2700K~6500K

結論としては、パナソニックかホタルクスの製品を選んでおくのが丸いです。特にパナソニックの上位機種は定格光束、演色性、光色範囲いずれもレベルの高い合格点をオールウェイズ出してくれてすごいです。予算が許すならこれを買いましょう。

大は小を兼ねる①

先ほどは照明器具の明るさ(ルーメンで表すもの)の話をしましたが、こちらは照らされる場所の明るさ(ルクスで表すもの)の話です。

明るさにはJIS基準があり、住宅向けは以下のようになっています。

https://kikakurui.com/z9/Z9110-2011-01.htmlより

どこを見るか迷いますが、我々のような人生のほぼすべての時間をパソコンの前で過ごすようなパソコンオタクは「書斎」の「VDT作業」を参考にするのが良いかなと思います。500ルクスで演色性Ra80とありますね。

先ほど簡易アプリで計測した明るさは608ルクスでしたが、これは照明の真下で測ったもので、机の上で測り直すと……135ルクスにまで低下してしまいました。

机は部屋の隅にあるので仕方ないですね。「書斎」の「全般」では100ルクスが目安とされているので、書斎部屋としての目安はクリアできていそうです。……部屋のド真ん中に机を移動させるかあ。

つまり、部屋の真ん中にポンと配置したLEDシーリングライトひとつで部屋全体を照らすことなど到底無理なので、なるべく明るいものを買ったほうが良いのではないかと思うわけです。LEDシーリングライトは調光できるものが一般的なので、あまりにも明るかったり、リラックスしたいときは光量を下げればいいわけですから。

演色性Ra80はクソみたいな中華LEDシーリングライトでも買わない限りなにを買っても満たせるので、クソみたいな中華LEDシーリングライトを買わなければ大丈夫だと思います。

大は小を兼ねる②

LEDシーリングライトはなるべく明るいものを買ったほうが良いです。なぜなら「LEDは10年もつ」から。

加齢とともに光を感じにくくなるというのは、運転免許を持っているひとなら教習所で聞いた話だと思います。そして、それは室内灯にもあてはまる話です。

詳しい話はこのへんに書かれているのですが、ようするに老人は若者に比べて光を取り込みにくくなっており、そのぶん明るい照明が必要であるということです。

https://joshinweb.jp/kaden/lighting.htmlより

で、LEDは10年もちます。もちました。ということは、このLEDシーリングライトをおまえは10歳分加齢するまで使うことになるわけです。10年後を考えると、やはり明るいLEDシーリングライトを買うべきなのではないかと思います。

大は小を兼ねる③

LEDシーリングライトの寿命は10年とされています。24時間点灯し続けるわけではなく、時間に直すとだいたい40000時間くらいです。

この間、ずっと同じ明るさで照らし続けるかといえばそんなことはなく、徐々に光量は低下していきます。

https://www2.panasonic.biz/jp/lighting/led/basics/lifespan.htmlより

40000時間経過時には新品時の70%くらいの光量になっているのがLEDの寿命の定義です。

先ほどの話と合わせると、おまえはどんどん歳を取って光を取り込みにくくなっていくのにLEDはどんどん劣化して光の量が減っていくということです。どうすんの?明るいものを買いましょう。

明るいLEDシーリングライトを買って、まぶしいようなら若いうちは光量を下げて使いつつ、徐々に光量を上げつつ長く使うのがええんちゃうかと思うのですが、どうでしょう。

まとめ

  • 6畳の部屋に10畳用を付けるのは全然あり
  • 適用畳数より明るさで選んだほうがいいよ
  • 明るめのやつを選んだほうがいいよ
  • パナソニック製がおすすめ
  • コスパ厨には工務店向けモデルがおすすめ

以上です。