2020年よかったアニソン

レギュレーション

今年も例年と同じレギュレーションで選考しました。

  • 2020/01/01~2020/12/31に発表された曲が対象
  • アニメに少しでもかすっていればどんな曲でもOK
  • 順位は付けない

昨年のはこちら。

sunoho.hatenablog.com

2020年に刺さったアニソン6曲

究極アンバランス!(痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 OP)

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曲名を含めどことなく漂う昭和の歌謡曲のような絶妙なダサさが逆に心地良く、しかし歌詞には「次元転送」「VR」「ゴーグル」などの令和最新ワードがぼこじゃか埋め込まれていて、ああこれが”アンバランス”なのかと気がついたのは放送終了後でした。

あとから確認したら純情のアフィリアの MV もわざわざ昭和のホームビデオみたいな加工がされていて、この狙われたダサさが良いです。

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同アニメは挿入歌の『Good Night』も良くて、「ひとつのネトゲにひとつくらいある歌もののBGM」感の再現度が高くて笑えるのでそういう経験があるひとは一度聴いてみてほしいです。後半の特殊マップで流れてそう。

キミのラプソディー(SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!! ED)

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どうしてこんなブチ上がる曲にこんなおとなしい映像付けた❓ありえない話し❗❗動け❗❗動け❗❗動け❗❗

SHOW BY ROCK!! 史上最高のキラーチューンだと思います。高揚感のあるロックに音の響きを重視した歌詞がハマっていてめちゃくちゃかっこいい。oh my girl 想いが溢れてく。肝心なところでほわんちゃんの歌唱がヘナっているのが若干アレですけど、そんなものはこの楽曲のパワーのまえには些末な問題です。

それにしても映像で損をしているアニソンを好きになったときの居たたまれなさといったらないですね、昨年は『アネクドット』で同じ思いをしましたが……。アニメ制作各位には上がる曲を持ってきたなら責任を持って上がる映像を付けていただくようお願いします。

時としてバイオレンス(邪神ちゃんドロップキック’ OP)

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第一期の主題歌の印象を第二期で上書きできた珍しいパターン(個人の感想です)。

halcaさんはバカみたいにキンキンした高音が鳴らせるボカロ世代って感じのシンガーなので(褒めてます)、ガンガン突っ込んでいくボカロ曲みたいな曲が引ければ化けるのでは~と思っていたのですが化けましたね。最後の「Neither 愛nor 未来」が好き。

映像もゆりねが魔導書をパシッと取るところの動きとか、ゆりねが邪神ちゃんのパンチを腰を落として避けるところの動きとか、見ていたくなる映像になっているのが良かったです。

ちいさな日々(かくしごと OP)

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久米田康治原作のギャグのようでギャグだけではないギャグの皮をかぶったなにかのアニメ主題歌にこんな抜けるように爽やかなナンバーを持ってくるの卑怯じゃないですか?

flumpool 全体としても一位、二位を争う良曲だと思います。

Sacred world(アサルトリリィ BOUQUET OP)

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この90年代J-POP臭がすごいアニソン2020ナンバーワン。globe と access を足したような雰囲気にアニソンらしい GAIN が相まって元気なときにしか聴けないです。元気なときに聴くとノリノリです。海苔波形でノリノリ。

Bメロからサビに行くまえに一回落としてから上げるのがすごい良くて、映像もリリの表情でサゲとアゲを行き来するのがかっこいいです。ロボアニメみたいな雰囲気もあるので、キンキンキンババババドカーンな SE を加えた特殊オープニングに期待してたんですけど、むしろオープニングは省略されまくりでした。

バンドリのことよくわかっていないので RAISE A SUILEN のことも当然よくわかっていないんですけど、現役 SHAZNA メンバーがいるマジモンのバンドなんですね。えっ、SHAZNA にマジモンの女がいるんです?

君という神話(神様になった日 OP)

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まともに試聴できる公式素材がないので各位でやってください。

麻枝准楽曲とやなぎなぎさんの歌声の相性の良さは本当にすごくて、過去にも同じタッグで制作された『終わりの惑星のLove Song』というアルバムがあるんですが、これも最高なのでみなさん聴いてください。廃盤&配信なしですが……。

8年ぶりの再タッグでつくられた本作も、表題曲『君という神話』とカップリング曲『Goodbye Seven Seas』ともに極めて優良なナンバーです。『君という神話』ではどんなすごいアニメが始まるのだろうという期待を駆り立てられ、『Goodbye Seven Seas』はやなぎなぎさんの低音ボイスから始まる淡々としているようで熱量のある麻枝節が五臓六腑に染み渡ります。

麻枝准ワールドの最大の問題は曲が良すぎるところで、無限に期待感が膨らむ曲をつくるのがうますぎて脚本がそれに追いついていないときのダメージを曲が増幅させてしまうんですよね。芸術ってむずかしいですね。

sakuga

単純に絵が好きなやつも置いときます。

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『Lapis Re:LiGHTs』OP

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『彼女、お借りします』OP

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『邪神ちゃんドロップキック'』OP

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『プリンセスコネクト!ReDive』OP

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『魔女の旅々』OP

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『アサルトリリィ BOUQUET』OP

余談

昨年、Google Play Music が死に絶えたことで音楽を聴く文化が僕のなかから急激に滅びつつあり、ごん(音楽を殺すのは JASRAC ではなく Google)おまえだったのか……という気持ちになっている2021年です。アニソンはアニメで聴けるだけまだマシなのですが……。

YouTube Music は「YouTube Music は Google Play Music と少し異なりますが、同じように力を注いで開発されたサービスです」と言いつつロッカー機能は完全に骨抜きにされ、勢い余って有料契約した Spotify にはあの曲もこの曲もなく、それは Apple Music も Amazon Music Unlimited もだいたい同じで、正直とてもつらい。この曲はストリーミングにあるのか、ダウンロードだけなのか、CDだけなのか、等々を考えなくてはいけなくなったぶんだけ不便になったような気すらします。というか明らかに不便。

ロッカーサービスで音楽を聴いていたひとはどこへ移住しましたか。みんな死にましたか。そうですか。