スマホがスリープすると照明のリモコンが使えなくなる!?意外な相性問題の話

LEDシーリングライトのリモコンが突然使えなくなった!

LEDシーリングライトのリモコンが突然反応しなくなりました。二ヶ月前に買ったばかりなのに!

sunoho.hatenablog.com

夕方に照明を点けたときは普通に使えて、深夜になって寝るのに照明を消そうとしたら消せませんでした。消せないどころか、調光も調色もなにもできません。どうして……。

トラブルシューティング

仮に故障だとしてもまだ保証期間内なので修理なり交換なりはしてもらえるはずですが、ひとまずトラブルシューティングをやっていきます。トラブルシューティングの手順は以下のページにまとまっています。

jpn.faq.panasonic.com

本体が故障していないか確認

壁スイッチでのオンオフや点灯状態の切り替えは問題なくできました。どうやら本体は壊れていないっぽいです。

リモコンが故障していないか確認

スマートフォンのカメラでリモコンの送信部を覗きながらリモコンのボタンを押すと発光しているのが確認できました。どうやら赤外線はきちんと出ているようです。

光り方が弱々しい感じがしたので念のため電池を新品と交換してみましたが、変わりはありませんでした。この機種の赤外線はこんなものなのかも。

設定の確認

リモコンのチャンネル変更とリセットを行いましたが変化はありませんでした。

意外な原因

トラブルシューティングを終えても原因は特定できず、あ~~~リモコンが壊れた~初期不良だ~ハズレ個体を引いたんだ~~~~~~と一通り泣き喚いてみてから、やっぱり赤外線の光が弱々しいのが気になったので、別のスマートフォンでもう一度確認してみることにしました。さきほど確認に使ったのはiPhone 12なので、今度はAndroidを持ってきました。Pixel 3です。

Pixel 3でリモコンの送信部を確認すると……送信部ははっきりくっきり光り、なんとリモコンも正常に動作します。なんで!?

Pixel 3で撮影したところ

再びiPhone 12に持ち替えてリモコンの送信部を確認すると、送信部の光は弱々しく、リモコンも動作しません。は?

iPhone 12で撮影したところ

最初はiPhone 12が悪さをしているのではないかと思いましたが、他のスマートフォンも持ち出してとっかえひっかえやってみたところ、「Pixel 3がスリープになっている間だけリモコンが正常に動作しない」ことがわかりました。意味がわからん。

Pixel 3には赤外線ポートが搭載されていないので干渉はないと思うのですが、実際に影響が出ているのでなんらかのなにかが干渉していると考えるのが妥当そうです。スリープ中だけ動作しているものなんて……そんなもの……もしかしてウェイクアップのジェスチャか?

ビンゴでした。

解決

Pixel 3の設定から「画面をダブルタップして通知を確認」と「スマートフォンを持ち上げて通知を確認」をオフにしたところ、きちんとリモコンが動作するようになりました。故障じゃなくてよかった~!😂

ロック画面の設定

これらウェイクアップに関するジェスチャ機能は近接センサーとジャイロセンサーの組み合わせで実現していると思うのですが、この近接センサーから発せられる赤外線が、たまたま今回買ったパナソニックのLEDシーリングライトのリモコンの赤外線と干渉したのだと思います。そういえば、いつもは遠くに置いているPixel 3を今日は机に持ってきていましたが……そんなのわかんねーよ!

東芝のLEDシーリングライトを使っていた三ヶ月前までこんなことは一度もなかったのと、Pixel 3以外のスマートフォンでは特に問題が起きないことから、パナソニックのLEDシーリングライトとPixelスマートフォンの組み合わせに相性問題があるか、あるいはPixelスマートフォンの近接センサーだけが特に行儀が悪い可能性もありそうな気がします。

フォーラムを検索するとPixel 5a(5G)で僕と同じような現象に悩まされているひとがいました。

support.google.com

パナソニックのLEDシーリングライトとPixelスマートフォンの組み合わせで生活してるひと全国に100万人くらいいそうだし、実は結構デケェ問題なのでは……。

まとめ

以上です!

nasneが壊れた② できるだけ簡単に内蔵HDDを交換するための覚え書き

nasneが壊れました。

sunoho.hatenablog.com

ので、HDDを交換して修理してみました。これはその際に僕が行った作業の覚え書きです。覚え書きなので質問されても答えないし、マネしてなんかあっても知りません。必要なツールやプログラムの再配布も行いません。

用意するもの

nasne本体

今回いじるのはSONY版の初期500GBモデルです。

新しいHDD

必要な要件は以下のとおりです。

  • サイズ:2.5インチ
  • 厚さ:9.5mm以下
  • 回転数:5400rpm(できれば)

もともと入っているHDDは7mm厚のものですが、9.5mm厚のものも筐体に収まります。

僕は東芝のMQ04ABD200を購入しました。SSDでも大丈夫だろうけど、書いたり消したりを10年繰り返すことを考えるとHDDが良いかなと思います。高速化するメリットもないしね。

USBメモリ

Linux環境が必要なのですが、僕はWindows環境しか持っていないので、Live USBメモリからLinuxを起動します。さらに、必要なデータをやり取りするUSBメモリも別に必要です。合計2本のUSBメモリを用意しました。

Linuxで面倒なくマウントできるよう、容量は32GB以下にしておいたほうがよいと思います。

nasneファームウェア1.0

これがないとなんもできないです。必要なファイルは以下の2つ。

  • 00550066.dlm(必須)
  • 00110022.dlm(オプション)

00110022.dlmは148byte分0x0で埋めたファイルで代用可能らしいですが、初期ファームデータから抜いてきたファイルを利用したほうが丸いかと思います。僕はそうしました。

上記ふたつのファイルはUSBメモリ①に入れておきます。

作業手順

バックアップする

HDDを交換してしまうためデータはすべてなくなってしまいます。必要に応じてコピーするなり書き出すなりしておきます。

そもそもSeeQVault対応の外付けHDDを使っておくのが取り回しやすくて良いです。

また、録画予約のリストもすべて消えてしまいます。僕はこれをメモしておかなかったため、もう一度録画予約を入れるのに苦労しました。スクショするなりなんなりしておいたほうが良いです。

LinuxのLive USBメモリをつくる

まずはLinuxのLive USBメモリをつくります。作業はWindowsパソコンでやります。

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nasneが壊れた① 発熱対策をしよう!悲劇を繰り返さないために…

nasneが壊れました

nasneが壊れました、2台とも。

うちには2台のnasneがありまして、毎日せっせとアニメを録画してくれていたのですが、今年の8月に2台ともいっぺんに壊れました。

いっぺんに壊れるって……そんなことある?アニメ卒業しろっていう神の啓示?

故障の状況

幸か不幸か、故障の原因は2台ともHDDでした。基盤や電源は(たぶん)大丈夫だと思います。

壊れたnasneはそれぞれ以下のような感じ。

500GBモデル(2012年8月購入)

最初に壊れたのは11年前の発売日に購入した最初期の500GBモデルです。発表直後にアマゾンで予約して、届いたと思ったらメーカー不具合で即交換になった思い出の一品です。

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ある日、室内からカコッ…カコッ…て音がして、虫かな~イヤだな~と思って音の震源地を探したところこのnasneから発せられる異音でした。ホラーでしたね。

nasneを分解して取り出したHDDをCrystal Disk Infoにかけてみると、代替処理保留中のセクタ数もまあまあすごい値にはなっていますが、それより10万時間近く稼働していることに感動しちゃいました。

10万時間ひたすらアニメを録画し続けて逝ったHDD、ほとんどおじいさんの古時計でしょ。エモすぎ。

よく働いたと思います。

1TBモデル(2016年10月購入)

続いて壊れたのは7年前に購入した1TBモデルです。1台では容量的にもチューナー的にもどうにもならなくなって追加したものです。ヨドバシで全額ポイント払いで買った記憶があります。

11年もののnasneが壊れて、仕方なく残ったこちらでアニメを見ていたら突然録画データが再生できなくなり、しまいにはPC TV Plusから認識もできなくなってしまいました。

まさか同月内に複数のnasneが壊れるとは思ってもいなかったのでショックでしたね。

HDDをCrystal Disk Infoでチェックすると、11年もののnasneほどの迫力はありませんが、まあいつ壊れてもおかしくないなって感じではありました。というか、こうしてパソコンにマウントできてS.M.A.R.T.も確認できるのだから完全に死んでいるわけではないと思うんですけど、nasneでは認識すらできなくなってしまっていてちょっと不思議です。

11年もののnasneは内蔵ストレージが500GBしかないため録画データはすべて外付けHDDに保存していたのですが、こちらは内蔵ストレージに余裕があるため外付けHDDは使わずに書いて消してを繰り返していました。その差が4年の寿命差になったのかなと思ったりもしますが……まあ運ですね。

修理で復活

HDD故障のnasneは修理できる(場合がある)ので挑戦してみました。結果、どちらも復活し、再び毎日せっせとアニメを録画しています。アニメ卒業回避成功!

修理の様子は別記事で。

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発熱対策をする

いくら11年もの・7年ものの機械とは言え、いっぺんに壊れるのはさすがに天文学的確率な気がするし、この夏の異常な暑さで壊れたと考えるのが妥当そうな気がします。

そもそもnasneは発熱がちな機械で、録画していないときもずっとアチアチなんですよね。特に500GBモデルの熱さはすさまじいです。バッファロー版では冷却ファンが搭載されるようになったらしいですが、さもありなん。

加えて、僕の部屋はアホほど暑くなる灼熱地獄です。

というわけで、修理ついでに熱対策をすることにしました。

ヒートシンクをつける

通電させながら基板に触れると、特に映像チップ、チューナー、HDDの3部品がアチアチになっていることがわかったので、ここにヒートシンクを取り付けました。

チューナーの外側とHDDの外側はケース内に余裕がなく、厚めのヒートシンクだと干渉する場合があります。チューナーの外側は余裕がほぼゼロなのでどんだけ薄いヒートシンクでも無理だと思います。HDDの外側は7mm厚HDDなら写真のように2枚ヒートシンクが付けられますが、9.5mm厚HDDでは無理です。

HDDに取り付けたヒートシンクはこれ。

映像チップとチューナーに取り付けたヒートシンクはこれ。

あと、本体ケースにもヒートシンクを貼りました。本当は発熱の激しい側面に貼りたかったのですがケースがカーブしていて収まりが悪いので天面に貼りました。ケースに貼って意味があるのかやや疑問でしたが、ヒートシンクが結構しっかり熱くなるので意味はありそうです。

本体ケースに取り付けたヒートシンクはこれ。

ヒートシンクの接着にはすべて再剥離タイプの普通の両面テープを使いました。熱伝導性両面テープは接着力が強すぎて剥がすときに基板側を壊しそうなのと、オイルブリードを嫌ってやめました。

風で冷やす

nasneがアチアチになるのは発売時から問題視されていまして、そのための対策アイテムがサードパーティーから発売されています。その名もクーリングスタンド for nasne

こいつを買いました。

わりとトンチキっぽいアイテムですが、実際に使ってみると「アチアチ」が「ややホット」くらいにまで冷えるので結構良いです。満足感があります。発売当初は5000円くらいしたんですけど、今では2000円を切っており、お得感もあります。

仕組みとしてはパソコン用の12cmファンを組み込んだお立ち台なので、似たようなものを自作するのは簡単そうですが、12V昇圧機能付きの4ピン-USB変換ケーブルだけで1300円くらいするので、既製品を買ってしまったほうが無難だと思います。

設置するとこんな感じ。

電源ランプの刺すような青色LEDがキツいのと、風切り音が結構うるさくて、品質はそんなに高くないです。が、nasneのクソみたいに安定感のない本体ががっちり固定されるのと、本体を冷やすという目的は達成できるので満足です。あとは24時間365日の稼働にどの程度耐えられるかですが、壊れたら壊れたでパソコン用のファンをつなげば修理できそうなのでまあ大丈夫かな。

まとめ

急な事故で録画データもおかねも失いましたが、こういうトラブルは楽しめるタイプのオタクなので楽しかったです。

修理と発熱対策にかかった金額は以下のとおり。新しいnasneを買うよりは安い金額でできたのでよかったです。

買ったもの 金額
新しいHDD x2 5000円 x2
ヒートシンク(HDD用) 700円
ヒートシンク(チップ用) 540円
ヒートシンク(ケース用) 530円
クーリングスタンド 1980円
合計 13750

次も10年もってくれるといいなあ。