nasneが壊れました
nasneが壊れました、2台とも。
うちには2台のnasneがありまして、毎日せっせとアニメを録画してくれていたのですが、今年の8月に2台ともいっぺんに壊れました。
いっぺんに壊れるって……そんなことある?アニメ卒業しろっていう神の啓示?
故障の状況
幸か不幸か、故障の原因は2台ともHDDでした。基盤や電源は(たぶん)大丈夫だと思います。
壊れたnasneはそれぞれ以下のような感じ。
500GBモデル(2012年8月購入)
最初に壊れたのは11年前の発売日に購入した最初期の500GBモデルです。発表直後にアマゾンで予約して、届いたと思ったらメーカー不具合で即交換になった思い出の一品です。
ある日、室内からカコッ…カコッ…て音がして、虫かな~イヤだな~と思って音の震源地を探したところこのnasneから発せられる異音でした。ホラーでしたね。
nasneを分解して取り出したHDDをCrystal Disk Infoにかけてみると、代替処理保留中のセクタ数もまあまあすごい値にはなっていますが、それより10万時間近く稼働していることに感動しちゃいました。
10万時間ひたすらアニメを録画し続けて逝ったHDD、ほとんどおじいさんの古時計でしょ。エモすぎ。
大きなのっぽの古nasne
— すのほ (@sunoho) 2023年8月8日
おじいさんのnasne
10万時間いつも動いていた
ご自慢の録画機さ
おじいさんの生まれた朝に
買ってきた録画機さ
10万時間休まずに
カッコンカッコン
おじいさんと一緒に
カッコンカッコン
今はもう動かない そのnasne
よく働いたと思います。
1TBモデル(2016年10月購入)
続いて壊れたのは7年前に購入した1TBモデルです。1台では容量的にもチューナー的にもどうにもならなくなって追加したものです。ヨドバシで全額ポイント払いで買った記憶があります。
11年もののnasneが壊れて、仕方なく残ったこちらでアニメを見ていたら突然録画データが再生できなくなり、しまいにはPC TV Plusから認識もできなくなってしまいました。
まさか同月内に複数のnasneが壊れるとは思ってもいなかったのでショックでしたね。
HDDをCrystal Disk Infoでチェックすると、11年もののnasneほどの迫力はありませんが、まあいつ壊れてもおかしくないなって感じではありました。というか、こうしてパソコンにマウントできてS.M.A.R.T.も確認できるのだから完全に死んでいるわけではないと思うんですけど、nasneでは認識すらできなくなってしまっていてちょっと不思議です。
11年もののnasneは内蔵ストレージが500GBしかないため録画データはすべて外付けHDDに保存していたのですが、こちらは内蔵ストレージに余裕があるため外付けHDDは使わずに書いて消してを繰り返していました。その差が4年の寿命差になったのかなと思ったりもしますが……まあ運ですね。
修理で復活
HDD故障のnasneは修理できる(場合がある)ので挑戦してみました。結果、どちらも復活し、再び毎日せっせとアニメを録画しています。アニメ卒業回避成功!
修理の様子は別記事で。
発熱対策をする
いくら11年もの・7年ものの機械とは言え、いっぺんに壊れるのはさすがに天文学的確率な気がするし、この夏の異常な暑さで壊れたと考えるのが妥当そうな気がします。
そもそもnasneは発熱がちな機械で、録画していないときもずっとアチアチなんですよね。特に500GBモデルの熱さはすさまじいです。バッファロー版では冷却ファンが搭載されるようになったらしいですが、さもありなん。
加えて、僕の部屋はアホほど暑くなる灼熱地獄です。
室温36.7℃です
— すのほ (@sunoho) 2023年6月29日
というわけで、修理ついでに熱対策をすることにしました。
ヒートシンクをつける
通電させながら基板に触れると、特に映像チップ、チューナー、HDDの3部品がアチアチになっていることがわかったので、ここにヒートシンクを取り付けました。
チューナーの外側とHDDの外側はケース内に余裕がなく、厚めのヒートシンクだと干渉する場合があります。チューナーの外側は余裕がほぼゼロなのでどんだけ薄いヒートシンクでも無理だと思います。HDDの外側は7mm厚HDDなら写真のように2枚ヒートシンクが付けられますが、9.5mm厚HDDでは無理です。
HDDに取り付けたヒートシンクはこれ。
映像チップとチューナーに取り付けたヒートシンクはこれ。
あと、本体ケースにもヒートシンクを貼りました。本当は発熱の激しい側面に貼りたかったのですがケースがカーブしていて収まりが悪いので天面に貼りました。ケースに貼って意味があるのかやや疑問でしたが、ヒートシンクが結構しっかり熱くなるので意味はありそうです。
本体ケースに取り付けたヒートシンクはこれ。
ヒートシンクの接着にはすべて再剥離タイプの普通の両面テープを使いました。熱伝導性両面テープは接着力が強すぎて剥がすときに基板側を壊しそうなのと、オイルブリードを嫌ってやめました。
風で冷やす
nasneがアチアチになるのは発売時から問題視されていまして、そのための対策アイテムがサードパーティーから発売されています。その名もクーリングスタンド for nasne。
こいつを買いました。
わりとトンチキっぽいアイテムですが、実際に使ってみると「アチアチ」が「ややホット」くらいにまで冷えるので結構良いです。満足感があります。発売当初は5000円くらいしたんですけど、今では2000円を切っており、お得感もあります。
仕組みとしてはパソコン用の12cmファンを組み込んだお立ち台なので、似たようなものを自作するのは簡単そうですが、12V昇圧機能付きの4ピン-USB変換ケーブルだけで1300円くらいするので、既製品を買ってしまったほうが無難だと思います。
設置するとこんな感じ。
電源ランプの刺すような青色LEDがキツいのと、風切り音が結構うるさくて、品質はそんなに高くないです。が、nasneのクソみたいに安定感のない本体ががっちり固定されるのと、本体を冷やすという目的は達成できるので満足です。あとは24時間365日の稼働にどの程度耐えられるかですが、壊れたら壊れたでパソコン用のファンをつなげば修理できそうなのでまあ大丈夫かな。
まとめ
急な事故で録画データもおかねも失いましたが、こういうトラブルは楽しめるタイプのオタクなので楽しかったです。
修理と発熱対策にかかった金額は以下のとおり。新しいnasneを買うよりは安い金額でできたのでよかったです。
買ったもの | 金額 |
---|---|
新しいHDD x2 | 5000円 x2 |
ヒートシンク(HDD用) | 700円 |
ヒートシンク(チップ用) | 540円 |
ヒートシンク(ケース用) | 530円 |
クーリングスタンド | 1980円 |
合計 | 13750 |
次も10年もってくれるといいなあ。