干芋のリストに入れていた Nokia Withings のスマート体重計を @marchiro3 さんからもらって半年使ったのでレビューをば。
Withings のラインナップのなかでは一番シンプルなやつで、体重と BMI と天気予報(?)しか測れません。ひとつ上位のモデルなら体脂肪率や筋肉量などが測れますが当然価格も上がります。
かつてソフトバンクのスマート体組成計を使ったときはバッテリーはもたないしアプリは使いにくいし月額料金はかかるしサービスは突然終了するしで最悪の体験でしたが、この数年で進化と淘汰が進み実用に耐えうる製品が買えるようになりました。
Withings Body を選んだ理由
Withings Body を選んだ理由はもともと僕が Withings のヘルスケアアプリを使っていたことに加え、
- 連携サービスがパソコンで閲覧できること(生活の主体がパソコンなので)
- 連携サービスと Wi-Fi で同期できること(Bluetooth はだるいので)
- ある程度信頼できるメーカーであること(アプリが死ぬとだるいので)
- Android/iOS どちらにもアプリがあること(どちらも使うので)
- 乾電池で動くこと(経験上 USB 給電はだるいので)
- 一万円以下で買えること(収入がないので)
- 技適マークが付いていること(まあ…)
をすべて満たしているからです。
一万円以下で買えるスマート体重計はタニタやパナソニックなどの大手メーカーを筆頭に 1byone や RENPHO などの AliExpress で探したくなるメーカーまで多種多様な製品がひしめき合っていますが Wi-Fi で同期できる製品は驚くほど少ないです。というかないです。価格.com に掲載されているメーカーでは Withings しかヒットしません…でしたが、この記事を書いているうちにエレコムから発売されたようです(結構良さそう)。
乾電池駆動は本当に些細なことなんですが、これ以上ケーブルを増やしたくないとか、充電するたび体重計を移動させるのがだるいとか、移動が前提のくせにバッテリーが内蔵されていて重いとか、水場でケーブル繋ぎっぱなしにしたくないとか、そういう本当にどうでも良いレベルのあれこれを解消するための条件として挙げています。実際に使ってみるとやはり乾電池で動くのはストレスがなくて良いです。
連携サービスの将来に関しては Nokia が創業者から買収した Withings を再び創業者に売却するなどゴタゴタが続いており一抹の不安はあるものの、とりあえず新体制下でも Nokia の製品は引き続きサポートされるようですし、見方によってはむしろ将来は明るいとも言えます。そういうことにしました。
製品について
外観
実測値で 325mm の正方形です。まあまあ大きいです。
上面が光沢仕上げになっているので足の裏の油が付着して足跡が付きます。人間の肌が触れるものに光沢をもたせるやつはバカ。
バッテリー
単四乾電池四本で駆動します。公称バッテリー寿命は 18 ヶ月ですが、毎日朝晩二回ずつ半年使って残量は 77% です。余裕でもちそうですね。
2020/03/20 追記:電池がなくなりました。20 か月くらいもちましたね。
計測
体重計に乗ると自動で電源が入り、体重測定が行われ、データが Wi-Fi で同期されます。計測にかかる時間は二秒程度です。数年前に購入したタニタの体組成計 BC-528 と比較してほぼ同じ値が測定されいるので正確性も問題なさそうです。
計測後は直近の体重グラフと天気予報が表示されます。
アプリについて
計測した値は Health Mate というアプリ、またはブラウザからマイページにアクセスすることで閲覧できます。データの CSV エクスポートも可能です。
僕はこのアプリをもう四年以上使っていて、これまではタニタの体組成計で計測した値を忘れないようにブツブツ唱えながら全裸で携帯電話のあるところまで行きポチポチ入力していましたが、このマヌケな行動をする必要がなくなったことは文明最高と言わざるを得ないです。文明最高!
所感
製品はきちんとした作りで計測値も正確ですし、連携サービスも歴史がありこなれています。体重しか測れないのでひとによっては上位機種の Body+ を買った方が良いでしょう。僕としては Wi-Fi 同期できるちゃんとした体重計が一万円以下で買えることにコスパの良さを感じます。
とりあえずスマート体重計を使ってみたいひとにも、かつてスマート体重計で苦い思いをしたひとにもおすすめできる製品です。いや、本当におすすめ。