初めて競馬場に行った話(NHKマイルカップ編)

競馬場に行ってきました!

NHKマイルカップの開催日でした
なんでいきなり競馬場に……と思われるかもしれませんが、時系列としては

  • 松坂桃李がCMをするより以前から競馬に興味があった
  • ウマ娘(アニメ)がおもしろかった
  • 競馬中継を見るようになった
  • 馬券を買うようになった
  • そして競馬場へ

という感じです。

傍から見れば軽率なオタクがウマ娘に影響されて聖地巡礼をしているように見えるでしょうが、僕からするとちょっとちがいます。まあどうでもいいですね。ちなみにオートレースにも興味があります。パチンコは興味ないです。

コロナ禍の入場戦

東京競馬場はコロナ対策のため入場者数を絞っており、ちょっと前までは指定席券がないと入場できませんでした。指定席券は平均10倍を超えるような抽選が長らく続いていて、もちろん僕も応募していたのですが、まあ当たらないですわな。

そんなこんなで諦めかけていたのですが、この春から規制が若干緩和され、指定ではないただの入場券が販売されるようになりました。入場券は開催前日でも普通に買える状態だったため、ようやく念願叶って競馬場に行く権利を獲得したというわけです。なお来週のオークスからはさらに規制が緩和されるようです。

www.sponichi.co.jp

入場券はオンラインでのみの販売で500円でした。コロナ前は200円だったらしいですが値上げしたんですかね。

入場券は電子チケットのみ

競馬場のここがすごい

というわけで当日。

デッッッッ

西門から入場したのですが、視界がパッと開けたときの広大さに思わずスゲーッと声が出ました。なかなか写真では伝わりにくいと思いますが、本当に広くてデカくてすごい!東京ドーム換算で94個分の広さらしいです、わからん。

写真では伝わらない広大さ

なにもかもが初めてなのでとりあえず場内を一周してみたのですが、それだけで一万歩を超える歩数になりました。競馬場健康法、ありなのでは?

最大効率で競馬漬けになれる構造

東京競馬場 場内マップ(JRA公式サイトより)

東京競馬場の場内マップを見てもらうとわかりやすいのですが、コース、スタンド(券売機)、パドックが一直線上に配置されていて、「パドックで馬を確認して券売機で馬券を買ってレースを見る」という導線がなににも邪魔されない構造になっているのがすごいと思いました。最大効率で競馬漬けになれるようできている。

無数に並ぶ券売機

スタンドには中にも外にも無数の券売機が並んでおり、そのほとんどに行列ができていたのがすごかったです。機械は富士通製で、「端末保守」という腕章を付けたひとも何人が立っていました。ごくろうさまです。

いたるところに置かれた投票カード

馬券を買うためのマークシートもあちこちに置かれていて、とにかく思い立ったらすぐに馬券が購入できる体制が徹底されていました。すごい、こわい、すごい。

充実した娯楽施設

馬券を買ってレースを楽しむのとは直接関係ない施設も充実していました。庭園があり、博物館があり、馬を称える像があり、子供が遊べる遊具があり。おかねがあるってこういうことなんだなと思いました。あと給茶機。

ウオッカ

獣臭がしない

想像していた競馬場とはちがったところその1。

獣を扱う以上は獣臭がする場所なのかと思っていましたがまったくそんなことはなく意外でした。パドックでは馬が糞尿を垂れ流しながら歩いていましたが、ここでも臭いが気になることは一切ありませんでした。

年齢層が若い

想像していた競馬場とはちがったところその2。

競馬場といえば赤ペンを耳にかけて競馬新聞を広げるおじさんというイメージがありましたが、そのようなおじさんはまったく見かけず、むしろ若者グループや赤子連れのファミリーが目に付きました。若者向けのプロモーションやオンライン化などが奏功しているっぽい雰囲気を感じました。

競馬新聞は高い

これは僕の勝手な思い込みだったのですが、競馬新聞が想像していたより高くて驚きました。200円くらいだと思っていたのですが500円もしました。入場券の500円と合わせると1,000円は勝たないと経費だけで赤字になってしまいます。

本当は競馬新聞を買ってG1以外のレースも馬券を買ってみたかったのですが、とても500円の元を取れる気がしなかったので泣く泣くあきらめました。

テレビ中継では味わえない臨場感がある

レースはテレビ中継で見るのとは比べものにならない臨場感がありました。特に人間側に。

正直、レースの全容をきちんと見たいならテレビ中継のほうが良いと思います。スタンドからはスタートなどまったく目視できず、最終コーナーをまわってからの直線くらいしか見えません。パドック人大杉でまともに見られませんでした。

人大杉パドック

それでも臨場感を感じるのはスタンドにいる人間の熱気によるものが大きいです。

最終コーナーをまわったあたりからスタンドに歓声が上がりはじめ、「いけーッ!」とか「差せ差せ差せ差せ」みたいな声が聞こえてくると、否応なくテンションが上がります。テレビでは結果を確認するだけのものだったレースに当事者意識が芽生えます。

この感覚は声優のコンサートを現地で見たときと、配信やDVDで見たときの感覚のちがいに通じるものがあるなと思いました。声優のご尊顔をしっかり見たいならDVDのほうが絶対に良いのに現地に行きたいんですよね、わかる。なぜ人々がわざわざ交通費と入場料を払ってまでして競馬場に来るのか、その理由の一端がわかったような気がしました。競馬、オタクが好きになるようにできすぎている。

本当に入場制限してるのか?と思うくらいの大観衆

NHKマイルカップ

さて、本日のメインイベントのお時間です。

競馬はまだまだ素人で全然わからんのですが、わからんなりに予想して枠連で1-1,2,3,4,6,7,8の馬券を買いました。購入額は700円、オッズは7.9-61.3倍、そこそこ夢もありつつ元本割れ対策もしっかりという配分です。

人生初の物理馬券

結果、8枠18番が一着、1枠1番が二着に入り、700円が1190円になって勝ちました。ドベ人気の5枠10番が三着に入ったのはこわかったです。最初の競馬場体験からこんなこわい思いをさせないでほしい。なに、150万馬券て。

馬券が当たったので払い戻しも体験することができました。馬券が回収されてしまうのはちょっと残念ですね。記念に持ち帰りたかった。

自動払い戻しの様子

ともあれ、これで馬券を買いはじめてから負けなしの三連勝で、回収率は150%を超えました。まあ、賭けているおかねが超少額なのでたいした利益にはなっていませんが……。

競馬はたのしい!当たるともっとたのしい!