先月、一部界隈で話題になった激安パソコンLenovo ThinkCentre M75q-1 Tinyを買いました。
高いのは嫌なのでお得に極振りしたいと思います
- Q. これはなに?
- A. 価格.com限定モデルから不要なオプションを極限まで削り週末にRebates経由で購入すると13万円のパソコンが3万円で買えるというお得の実践です。
ThinkPad E495も同じからくりで安く買えますが、パソコンを持ち歩く用途がないのと、僅かにCPU性能が高いThinkCentre M75q-1 Tinyをチョイスしました。からくりについては以下のnoteが詳しいです。
実際に購入した構成と価格は以下のとおり。
ThinkCentre M75q-1 | |
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価格.com限定パフォーマンスモデル - Ryzen 5 Pro 3400GE - 8GB PC4-21300 SODIMM - Windows 10 Home |
129,800円 |
(週末値引き) | -80,080円 |
(256GB SSD 削除) | -25,300円 |
(キーボード削除) | -2,200円 |
(マウス削除) | -1,100円 |
(スタンド削除) | -1,100円 |
(ねじ削除) | -1,100円 |
(1TB HDD 追加) | +13,200円 |
(Wi-Fi/BT 追加) | +4,400円 |
(DP 追加) | +1,100円 |
合計金額 | 37,620円 |
Rebates 還元(楽天ポイント) | -7,824P |
楽天カード還元(楽天ポイント) | -376P |
実質 | 29,420円 |
お得のキモは楽天Rebatesを経由して20%還元を受けることです。週末だけとか、特定日だけとか、ちょいちょいこの還元率になるので、そのタイミングで注文しました。
構成に関して、SSDは自分で追加したいのでHDDにしました(なしにはできない)。Display Portは将来4Kデュアルにしたくなったときに備えて追加しました。そんな未来がくるのかは知りませんが……。ワイヤレスカードはAliexpressでパーツを買うのと同じくらいの価格だったので盛っておきました。
届いたものを開けてパーツを確認したところ、HDDがSeagate製、メモリがRAMAXEL製でした。パーツメーカーガチャははずれです。まあ自分では絶対に買わないメーカーのパーツを使えるのが既製パソコンの良いところですね。良いか?
これに加えて別個に買い足したパーツが以下の3つです。
追加パーツ | |
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Western Digital WD BLUE SN550 NVMe 500GB | 8,770円 |
G.SKILL SODIMM DDR4 PC4-21300 8GB | 3,560円 |
Lenovo 純正 135W AC アダプター | 700円 |
(クーポン値引き) | -1,500円 |
(PayPay 還元) | -1,083P |
実質合計 | 10,447円 |
僕の用途だとSSDはSATA3の256GBでも十分なのですが、せっかくの新パソコンにそれではあまりにも潤いがないので、奮発してNVMeの500GBを買いました。100GBも埋まってません。
WD Blue は高級品!WD Blue は高級品!
— すのほ (@sunoho) 2020年6月28日
キオクシアの新しいやつを試してみたい気持ちもあったのですが、発売がちょっと遅かったです。もしくはBIOSTAR M700-512GBの安売り在庫があればそれでもよかったですね。
メモリは適当に安いものを。135W ACアダプターはハードオフの青い箱に転がっていたものを救出しました。僥倖。Lenovo公式で半額クーポンが出るのを待つ間にジャンク屋を覗いてみる価値はあると思います。
というわけで追加パーツも含め総額4万円でSandy BridgeおじさんはRyzenおにいさんへと転生したのでした。めでたしめでたし。
とはいかず……。
激安パソコンの破滅フラグしかない陰キャオタクに転生してしまった…
予定より一週間くらい早く届いたのでワクワクで開梱してディスプレイにつなげたところ画面が映らず、無事破滅フラグの回収と相成りました。クソが。
電話サポートに問い合わせても埒が明かず、出張修理にてメインボードを交換してもらい映るようになりました。原因切り分けのためにケーブルを追加購入するなどしており完全にお損です。
それはそれとして、どうやらこのマシンのディスプレイ出力周りには魔窟っぽい雰囲気があることは頭の片隅に入れておいた方が良いのかもしれません。(今回の僕の事例とは直接関係ない話です)
Re:ゼロから始める環境構築
以下、やったことメモです。- メインボード交換
- Lenovo USB Recovery CreatorでリカバリーUSBキーを作成
- 追加のSSDとメモリを取り付け
- memtest86を実行
- エラーなし
- リカバる
- Windows 10の初期設定
- SSDに未割り当て領域を10%確保
- Western Digital SSD Dashboardにはオーバープロビジョニング設定がないので
- ただの未割り当て領域に長寿命化効果があるのかは不明
- 容量は余ってるのでヨシ!
- ハイバネーション、デフラグ、インデックスを無効に
- OneDriveフォルダとUsers配下のフォルダをDドライブ(HDD)へ移動
- SoftPerfect RAM DiskでRAMディスクを2GB確保
- Windowsの一時ファイルとブラウザのキャッシュをRAMディスクへ移動
- Microsoft Storeからインストールするアプリ
- EarTrumpet
私、ベンチマークテストはシネベンチでって言ったよね!
CINEBENCHとFF15とDQXとゆめりあベンチのスコアは検索すれば腐るほど出てくるので、今回は実際のところなんもわからんで有名なWindowsエクスペリエンスインデックスを実行して、Sandy Bridgeパソコンと比較してみます。
Sandy Bridgeパソコン
昨日まで現役だったパソコンのスコアは5.2でした。スペックは下記記事のものからSSDをSanDisk SSD Extreme PRO 240GBにし、OSをWindows 10にしただけです。
M75q-1 Tiny (65W)
なにも追加パーツを付けていないM75q-1 Tinyを標準の65Wアダプターで動かしたときのスコアは6.3でした。
M75q-1 Tiny (135W)
SSDとメモリを追加して135Wアダプターで動かしたときのスコアは8.0でした。追加パーツの効果がすごい!
転生して良かったこと
セキュリティが向上した気がする
Sandy Bridgeの性能に不満なしの民からすると買い替えの動機はセキュリティくらいしかなく、それもパッチを当てたら性能の問題にすり替わってしまいましたが、お得をトリガーに脱Sandy Bridgeできたのは結果的に良かったのではないかと思います。Windowsの起動が速くなった
いくらNVMe SSDが速いっつってもSATA3から体感できるほど速くはならないでしょ、と思っていた時期が僕にもありました。Windowsが10秒で起動して最高。スリープの時代は終わり。サラマンダーより速い。奮発して良かったです。プリコネがカクつかなくなった
Sandy Bridgeの性能に不満なしの民ですが、これまでナンバーズアヴァロンを撃つたびに画面がガクガクしていたのが緩和されたのは良かったです。室温が下がれ(願望)
これまでのタワーパソコンに比べて消費電力が減ったので発熱も減れば室温上昇がいくらか軽減されるのではないかと期待しています。フロニャルドの夏はとても暑いので、もし実感できるほど室温が下がるなら壊れたエアコンを放置してパソコンを買った甲斐があったというものです。転生して良くなかったこと
机周りのごちゃごちゃが増えた
M75q-1 Tiny自体は非常にコンパクトですが、タワーパソコンに載せていた3台のHDDとブルーレイドライブを外部接続にしたため机周りはかえってごちゃごちゃになってしまいました。タワーパソコンも処分するわけではないので単純にものが増えた格好です。Dropboxが使えなくなった
スマートフォンを1台、また1台と買い替えるたびDropboxの3台制限に弾かれてきましたが、いよいよパソコンが弾かれてしまいました。それでもまだ10台くらい同期しているためこれを急に2台まで減らすのは至難であり、そろそろ限界かなという気持ちです。新しいディスプレイがほしくなった
Display Portの薄くて軽いディスプレイがほしくなりました。よろしくお願いします。ありふれたパソコンで世界最強
Core 2 Duo (Conroe)マシンを6年、Core i3 (Sandy Bridge)マシンを8年使った経験にムーアの法則を加味すると、M75q-1 Tinyは10年は使えると思います。40,000円を3,650日で割ると1日あたり約11円の計算です。お得!!!最高の買い物をしました。