テレビを買いました。
今回買った REGZA 40V30 は DLNA サーバーに置いた mp4 ファイルを再生することができます。が、どうやら再生できるファイルの仕様が細かく規定されているようで、手持ちのファイルはまったく再生することができませんでした。
REGZA 40V30 で再生できるエンコード設定
マニュアルに書かれている仕様
マニュアルに書かれている仕様は以下のとおり。
もう少し詳しく書いてほしいんですけど、欄外に逃げの一文があることから東芝もあまり積極的にサポートする気はないようです。
ということで三日三晩寝ずに試行錯誤した結果、以下の設定でエンコードしたファイルを REGZA で再生することができました。
全般
フォーマット : | MPEG-4 |
プロファイル : | Base Media / Version 2 |
コーデック ID : | mp42 (isom/iso2/avc1/mp41) |
サイズ : | 1,015 MiB |
ながさ : | 2時 2分 |
OBR モード : | VBR モード |
オーバルビットレート : | 1,156 Kbps |
エンコード日 : | UTC 2016-11-04 08:26:20 |
タグ付け日 : | UTC 2016-11-04 08:26:20 |
使用したエンコーダ : | HandBrake 0.10.5 2016021100 |
ビデオ
ID : | 1 |
フォーマット : | AVC |
フォーマット/情報 : | Advanced Video Codec |
プロファイル : | Baseline@L3.1 |
CABAC : | いいえ |
RefFrames : | 1 フレーム |
コーデック ID : | avc1 |
コーデック ID/情報 : | Advanced Video Coding |
ながさ : | 2時 2分 |
ビットレート : | 1,021 Kbps |
幅 : | 640 ピクセル |
高さ : | 480 ピクセル |
解像度 : | 4:3 |
モード : | CFR モード |
フレームレート : | 29.970 (30000/1001) fps |
ColorSpace : | YUV |
ChromaSubsampling/String : | 4:2:0 |
BitDepth/String : | 8 ビット |
スキャンの種類 : | プログレシッブ(PPF) |
ビット/(ピクセル*フレーム) : | 0.111 |
ストリームサイズ : | 897 MiB (88%) |
使用したライブラリ : | x264 core 142 r2479 dd79a61 |
エンコードライブラリの設定 : | cabac=0 / ref=1 / deblock=1:0:0 / analyse=0x1:0x111 / me=hex / subme=2 / psy=1 / psy_rd=1.00:0.00 / mixed_ref=0 / me_range=16 / chroma_me=1 / trellis=0 / 8x8dct=0 / cqm=0 / deadzone=21,11 / fast_pskip=1 / chroma_qp_offset=0 / threads=6 / lookahead_threads=2 / sliced_threads=0 / nr=0 / decimate=1 / interlaced=0 / bluray_compat=0 / constrained_intra=0 / bframes=0 / weightp=0 / keyint=300 / keyint_min=30 / scenecut=40 / intra_refresh=0 / rc_lookahead=10 / rc=crf / mbtree=1 / crf=20.0 / qcomp=0.60 / qpmin=0 / qpmax=69 / qpstep=4 / vbv_maxrate=14000 / vbv_bufsize=14000 / crf_max=0.0 / nal_hrd=none / filler=0 / ip_ratio=1.40 / aq=1:1.00 |
エンコード日 : | UTC 2016-11-04 08:26:20 |
タグ付け日 : | UTC 2016-11-04 08:26:20 |
colour_range : | Limited |
colour_primaries : | BT.601 NTSC |
transfer_characteristics : | BT.709 |
matrix_coefficients : | BT.601 |
試行錯誤した結果と合わせて解説すると H.264 Profile は Baseline でなければ再生できませんでした。新しめのツールを使うと自動で main や hight になってしまうので注意が必要です。また H.264 Level は 2.1/3.0/3.1/3.2 のいずれかでなければ再生できませんでした。この設定もデフォルトでは 4.0 になっているツールが多いので注意です。
フレームレートは 29.97 の CFR でなければ再生できませんでした。これもツールによっては VFR がデフォルトになっている場合があるので注意です。また今回エンコードに利用した Handbrake の GUI ツールでは Intel QSV 選択時にフレームレートを固定できないので同様に注意が必要です。
アスペクト比は 4:3 または 16:9 でなければ再生できませんでした。また解像度に関して DVD 規格の 720*480(3:2) が再生できないのはともかく、界隈では一般的な 704*396(16:9) が再生できないのが罠でした。テレビ側で 16:9 に直してくれるので 640*480 とかにするのが良さそうです。
オーディオ
ID : | 2 |
フォーマット : | AAC |
フォーマット/情報 : | Advanced Audio Codec |
プロファイル : | LC |
コーデック ID : | 40 |
ながさ : | 2時 2分 |
ビットレートモード : | VBR モード |
ビットレート : | 128 Kbps |
チャンネル : | 2 チャンネル |
チャンネルの位置 : | Front: L R |
サンプルレート : | 44.1 KHz |
フレームレート : | 43.066 fps (1024 spf) |
ストリームサイズ : | 113 MiB (11%) |
タイトル : | Stereo / Stereo |
言語 : | 日本語 |
Default : | はい |
Alternate group : | 1 |
エンコード日 : | UTC 2016-11-04 08:26:20 |
タグ付け日 : | UTC 2016-11-04 08:26:20 |
オーディオについては AAC(128kbps,44.1kHz,Stereo) であれば問題ないです。ビットレートは変動させても再生できましたが、サンプリングレートは 44.1kHz 固定でないと再生できませんでした。
ffmpeg オプション
今回はお手軽に Handbrake でエンコードしましたが ffmpeg でやるなら以下のような感じになるのでは(未確認)。
$ffmpeg -i FILE -vcodec libx264 -r 29.97 -aspect 16:9 -profile:v baseline -level:v 3.1 -acodec libvo_aacenc -ac 2 -ar 44100 -ab 128k FILE.mp4
(補足)環境について
おま環の可能性も多分にあるので、参考までに我が家の環境についても記しておきます。