この記事は携帯電話 Advent Calendar 2016の 1 日目の記事です。
最近のスマートフォンはでかすぎる
人間の手のサイズはそうそう変わらないが、スマートフォンは年々巨大化していて、例えば 2016 年のドコモの冬モデルでは 5.0 インチ超えが当たり前になっており、それ以下のサイズは特殊な人間に向けた機種という扱いです。
機種 | 画面サイズ |
---|---|
Xperia XZ SO-01J | 5.2 inch |
Xperia X Compact SO-02J | 4.6 inch |
V20 PRO L-01J | 5.2 inch |
AQUOS EVER SH-02J | 5.0 inch |
arrows NX F-01J | 5.5 inch |
MONO MO-01J | 4.7 inch |
アホか。
しかし世界に目を向けてみるとスマートフォンの巨大化はもっと顕著に進行しており、例えば前述の V20 PRO L-01J のベースモデルである LG V20 は 5.7 インチですし、Xiaomi や UMI などは概ね 5.5 インチが主流です。でかい、でかすぎる。
個人的には 4.6 インチでもでかいと感じるのですが、日本通信は VAIO Phone を「男性でも女性でも片手で扱いやすい5インチのスクリーンサイズ」と評し、ITmedia に至っては 7 インチのタブレットを「女性の小さな手でも片手で持てるコンパクトボディ」などと評しており、正直逃げ場がない。
この傾向はもう三年くら続いていて、天下の Apple 様が iPhone SE を投入したことでコンパクト機市場が盛り上がるかに思われましたがそんなことはまったくなく、今日も人類はスマートフォンに合わせて手をでかくする手術を受けています。
小さなスマートフォン
現在、小さな(そして軽量な)スマートフォンとしては以下のような選択肢がある。
機種 | 画面サイズ | 重量 | 価格 |
---|---|---|---|
Micro X S240 | 2.4 inch | 52 g | $ 69.99 |
Elephone Q | 2.4 inch | 52 g | $ 54.99 |
MELROSE S9 | 2.4 inch | 52 g | $ 59.99 |
Xperia mini pro | 3.0 inch | 99 g | \ 9,000 前後(中古白ロム) |
Xperia ray | 3.3 inch | 100 g | \ 4,000 前後(中古白ロム) |
Xperia SX | 3.7 inch | 95 g | \ 8,000 前後(中古白ロム) |
上から三つは国内ではあまり流通していないので購入するなら中国なりアメリカなりから輸入する必要があります。下の三つは SONY の旧機種です。
画面サイズだけで見れば goo g06 や FLEAZ POP なども小さそうに見えますが、フチが異常に分厚く、筐体サイズで見ると 4.6 インチの Xperia X Compact よりでかかったりするので騙されてはいけません。
Xperia SX SO-05D を買った
というわけで Xperia SX を購入しました。
かっこいい!
なつかしい!
クレジットカードよりちょっと大きいくらいのサイズ感!
突き詰めるなら Micro X S240 を買った方が(ブログのネタ的にも)よかったのだろうけど、3.7 インチで 100 グラムを切る圧倒的な軽量さと、そこそこ新しいバージョンの Android が使えることと、おサイフケータイが使えることと、たまたまジャンクで 3,500 円という掘り出し物を見つけたことが決め手となりました。
中古&小型でバッテリーはそれほどもちませんが、きちんと省電力設定をしてやればウォーキング時のルートトラッカー兼ミュージックプレイヤー兼おサイフケータイ兼電話機としては十二分に使えます。実はこの機種、発売当時に一度購入しているので正確には買い戻しなのですが、やはり名機だなと感じますね。在りし日のソニーの勢いを感じる。
おわりに
スマートフォンメーカー各社は代わり映えしない中華の ODM みたいな端末を作ってないで、小さなスマートフォンを作って差別化したらどうなんでしょう。そして、できれば「高性能なコンパクト機」を作ってほしいです。
前述のとおり 4.x インチ台のスマートフォンは探せばいくつかあるのですが、そのどれもがミドルレンジ以下のスペックしか有しておらず、goo g06 や FLEAZ POP、UPQ Phone A01X などもはやローエンドの領域です。高性能なコンパクト機に選択肢を増やしてほしいと切に願います。
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