ま た 江 ノ 島 か。
とりとめのない SF、またはラブストーリー
原作は 1973 年に刊行された小説だそうですが、携帯電話がキーアイテムになっているなどかなり現代風にアレンジされているようです。そのせいかどうかは分かりませんが、随分とりとめのない話でした。
タイトルからすると学園モノのようですがそうではなく、しかし SF と呼ぶには設定が甘く、ラブストーリーとしても中途半端さが残ります。京極の行動動機や未来人 vs 超能力者の構図、爺ちゃんと妹、ナツキとケンジの過去など、ひとつひとつは悪くないのに説明不足な要素が多く、かなりシナリオが端折られているような印象を受けました。テレビアニメの総集編を観ているような感覚に近いですね。
キャラクターも声優がどうこうとは関係なく主人公組より脇役組の方が主人公していました。同じキャラクターで SF 要素を廃した、純粋な三角関係ラブストーリーがあったら楽しそうです。
アニメーションとしての楽しみ
PV を観ればわかりますが、精密で、綺麗で、グローとフレアを多用した絵作りは、スタッフ欄に新海誠の名前を探してしまうほど美しいです。
美しいですが、それはおもしろい物語があってこそ意味があるのだということを改めて思い知らされました。
キャラクターの動きがオーバーリアクション気味に描かれていることと相まって、画面が物語の進行を邪魔します。演出過剰と言えば京都アニメーションですが、その遥か上空を行く過剰っぷりです。
リアルさを追求しすぎたせいでアニメならではの記号的表現のおもしろさ、例えばナツキがケンジのことを叩くシーンや、カホリの持っていたテスト用紙が舞うシーン、ナツキのお弁当を食べて爆発するシーンなどが白々しく映ってしまうのも残念な副作用です。
あと、エンディングで流れる「サヨナラの橋」が渡辺麻友の歌唱力以前に曲としてアニメに合っておらずぶち壊しになっているのも酷いです。supercell の「銀色飛行船」と立て続けに流れたので余計にミスマッチさが際立っていました。
まとめ
物語のわかりにくさ、演出のクドさについて書きましたが大切なことをひとつ忘れていました。
このアニメ、非常にエロいです!
このアニメ、非常にエロいです!
スク水セーラーとかガーター靴下とか股間ケータイとか、非常にエロいです。たぶん女の子全員ブラ付けてないです。キャラクターの顔に常時頬ブラシが入ってるのもエロさを強調しています。花澤香菜が艶のある声を出せるようになっていたことに感動すら覚えます。
エロアニメねらわれた学園、シコれます!
特典色紙は京極でした。カホリの色紙と交換してくれる方、いらっしゃいましたらご連絡ください。[2012.11.22 追記]心優しい方が交換してくれました。ありがとうございます!
二度見を推奨する花澤香菜マジ鬼畜…。