iPad Proで画面収録した動画をパソコンに持ってくると色味がおかしくなる問題を解決する

iPad Proの画面収録機能を使って録画した動画をパソコンに持ってくると色味がおかしくなる問題があります。たぶんiPhoneでも同じ問題が起きると思いますが、実験していないのでわかりません。

色味がおかしい

以下はプリコネ!グランドマスターズのゲーム画面を実機でスクリーンショットした画像です。ペコリーヌかわいい~。

一方、こちらは同じゲームの同じシーンを録画し、それをWindows PCのVLCで再生・キャプチャした画像です。

後者はオーバーレイフィルターがかかっているような、明るくて濃い色味になっており、実際のゲーム画面とはだいぶ異なる見え方をしているのがわかります。

原因

原因はピクセルフォーマットです。

iPad Proで画面収録した動画ファイルをffprobeで調べるとyuvj420pであることがわかります。

yuvj420pがなんなのかは正直よくわからないんですけど、JPEG画像のカラースペースと同様のフルレンジのYUV値を使用した規格らしいです。

で、このyuvj420pがあまり互換性がなくて、再生するプレイヤーごとに色味が変わったり、再生できなくなったりするらしいです。

矯正する

これをWindows PCでも実機のような色味で再生するにはピクセルフォーマットをyuv420pにしてやれば良いです(jが抜けています)。変換にはffmpegで以下のオプションを指定してやるのが簡単です。

-pix_fmt yuv420p

変換した動画をもう一度ffprobeで調べると、きちんとyuv420pになっていることが確認できます。

この動画を再生してキャプチャした画像がこれ。

実機のスクリーンショット画像と比べるとまだ若干明るいような感じがしますが、だいぶオリジナルに近い色味になりました。

ちなみに、yuvj420pの動画をTwitterにアップロードしたり、Google Photosにアップロードしたりすると勝手にyuv420pに変換されるので、自分であれこれやるのが面倒な場合は一旦どこかへアップロードしてみるのが手っ取り早いかもしれません。